ごあいさつ

理事長 藤本 宗平
わたしたちの法人の理念、
「手をさしのべ ささえ 勇気と安らかさを導き 共に生と死をみつめる 医療・介護を行う」を、折りに触れつぶやいています。
皆さまはこの理念についてどのように解釈されますか?
この理念の中の「勇気」についてアドラー心理学を基にした私なりの見解をお伝えしたいと思います。
一般的な「勇気」とは「恐れずに立ち向かう気持ち」と解釈でき、病気や困難に対する「勇気」を持つことへの期待。加えて、勇気とは困難を克服する活力のことで、アドラー心理学の勇気づけとは、「困難に立ち向かい、乗り越えるための活力を与えること」、「人間関係上の困難を克服する力」、「立ち向かい、乗り越えることができる課題」が示されています。
わたしたち法人の理念には、この「勇気」の二文字に思いが込められています。この理念を通じて職員自ら「勇気」を持ち、患者さま、ご利用者に「勇気」をお届けできるような医療・介護に繋がっていると信じています。
地域と共に110余年。これからも地域の皆さまに信頼される法人として安心と満足のご提供に努めていく所存です。芳野病院、老人保健施設 虹をはじめ共愛会介護事業所に温かいご支援とご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

院長 沼 義則
当院は、岡山県の県北に位置しており、地域医療、特に高齢者医療に力を入れております。近年医療関係の状況は大変厳しく、特に人手不足は待ったなしの状態で、海外からの介護職員にも助けてもらっているのが現実です。
これからの地域医療は、病気を治すことよりも、いかに患者さんを最後まで支えていくかということが重要になってきています。現在一人暮らしの高齢者は増える一方で、その子どもたちも遠方に暮らしていることが多く、たとえ病気が治癒しても自宅に帰ることは不可能なことがほとんどです。したがって、その後をどう支えていくか親身になって考えていくことが必要となってきます。「病める人に手を差しのべて支える」という当院の理念のもと、職員一人一人が自分は今何をするべきかという目標を持ってスキル向上に努めています。
今、最も問題となっているのは、地域の救急医療ではないかと思います。なかなか搬送先が見つからないということがよくあり、特に高齢者救急に関しては、ほぼ危機的状態といっても過言ではないと思います。当院でも高齢者救急医療に力をいれていますが、最近の「医師の働き方改革」のこともあり、ぎりぎりの職員で稼働しているのが実情です。
しかし、県北における地域医療、特に高齢者医療の最後の砦であることを認識し、また働きやすい職場、働きたくなる職場を目指し職員一同頑張っていきたいと思います。
理念と基本方針
理念

手をさしのべささえ 勇気と安らかさを導き
共に生と死を見つめる医療をおこなう
基本方針
1. 質の高い高齢者医療をめざします。
2. 安全で安心なチーム医療をめざします。
3. ターミナル医療の確立と老人保健施設、在宅へ展開します。
4. 地域の医療・介護施設と連携します。
5. 高齢者医療をめざす医師を確保します。
6. 高齢者の自立と健康維持を目的にした生活拠点の開発を行います。
7. 高いモラルとマナーを守る医療人をめざします。
8. 無駄のない医療環境をつくります。
芳野病院が提唱する患者権利
1. 良質な医療を公平に受ける権利があります。
2. 個人の情報をプライバシーを守られる権利があります。
3. 提供される医療について情報を得て、選択し決定する権利があります。
4. 意思決定が困難な人は尊厳を保たれ、代理人を求める権利があります。
5. 危機情報を共有し、配慮された安全な医療を受ける権利があります。
6. 人道的な末期医療(ターミナルケア)を受ける権利があります。
7. 医療に参加し、教育を受ける権利があります。
芳野病院の取り組み
委員会活動

芳野病院では、安全で質の高い医療・介護サービスの提供を図るため24の委員会を設置し活動しています。
メンバーは各部署より職員が所属し、研修会や院内ラウンドなどの取り組みを行なっています。
認知症への取り組み

認知症専門医による「もの忘れ外来」を週に1日、職員や地域のボランティアが参加する「オレンジカフェねんりん」を月に1回実施しています。また、全職員の82%が認知症サポーター養成講座を受講し、正しい知識と理解を深めるよう努めています。
心不全対策チームの活動

当院の心不全対策チームは多職種18名で構成し高齢心不全の方の指導や支援を行っています。
また、心不全療養指導士2名、心臓リハビリテーション指導士1名がチームに在籍し中心的な役割を担っています。
掲示事項等について
1院内掲示事項・文書料・保険外負担の掲示について
院内掲示事項・文書料・保険外負担につきましては下記をクリックしていただくとそれぞれの内容をPDF表示いたしますのでご確認ください
・院内掲示事項
・文書料
・保険外負担
2医療情報取得加算について
当院はオンライン資格確認システムを導入しており、当該加算の算定医療機関です。 診療情報(受診歴、薬剤情報、特定検診情報その他必要な診療情報)を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めています。 正確な情報を取得・活用するため、マイナ保険証の利用にご協力をお願いいたします。
3医療DX推進体制整備加算に係る掲示
当院は医療DXを通じた質の高い診療提供を目指しています。
・オンライン資格確認等システムによる取得した医療情報等を活用して診療を実施しています。
・マイナ保険証利用を促進するなど医療DXを通じて質の高い医療を提供できるよう取り組んでいます。
・電子処方箋の発行や電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXにかかる取組を実施してまいります。(今後導入予定です)
4後発医薬品使用体制加算について
当院では、後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みなどを実施しています。 現在、一部の医薬品について十分な供給が難しい状況が続いています。 当院では、医薬品の供給不足等が発生した場合に、治療計画等の見直し等、適切な対応ができる体制を整備しております。 なお、状況によっては、患者さんへ投与する薬剤が変更となる可能性がございます。変更にあたって、ご不明な点やご心配なことなどがありましたら当院職員までご相談ください。
5一般名処方加算について
当院では、後発医薬品のあるある医薬品について、特定の商品名ではなく薬剤の成分をもとにした一般名処方を行う場合があります。 一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合でも、患者さんに必要な医薬品が提供しやすくなります。 一般名処方について、ご不明な点などがありましたら当院職員までご相談ください。 一般名処方とは、お薬の商品名ではなくお薬の有効成分を処方せんに記載することです。
6協力対象施設入所者入院加算に係る掲示
介護保険施設等に協力医療機関として定められており、当該介護保険施設等において療養を行っている患者の病状の急変等に対応すること及び協力医療機関として定められている介護保険施設等の名称は以下の通りです。
・特別養護老人ホーム のどか
・特別養護老人ホーム 愛和荘
・特別養護老人ホーム 白寿荘
・地域密着型特別養護老人ホーム わかば
・特別養護老人ホーム 奥津広済園
・特別養護老人ホーム いずみ山荘
・地域密着型特別養護老人ホーム 新宅
7生活習慣病管理料に係る掲示
「糖尿病」「高血圧症」「脂質異常症」を主病名とする患者様には、これまで「特定疾患療養管理料」を算定していましたが、政府の方針により令和6年6月1日より、具体的な治療目標を設定したうえで、生活習慣病を管理することが求められるようになりました。
今後は「生活習慣病管理料」として糖尿病・高血圧症・脂質異常症(生活習慣病)の改善に向け治療目標を定めた「療養計画書」を作成し、患者様の署名をいただいた上で診療を進めていくこととなります。
なお、患者様の状態に応じ、医師の判断のもと、リフィル処方や28日以上の長期投薬を行う場合がございます。
ご理解・ご協力のほどよろしくお願いします。
8居宅療養管理指導について
居宅療養管理指導サービスの提供開始にあたり、「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第37号)」第8条及び第91条の規定に基づいて、当事業者がご注意いただきたいことを説明いたします。
下記をクリックしていただくとPDF表示いたしますのでご確認ください。
芳野病院の概要
名称 | 一般財団法人 共愛会 芳野病院 |
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理事長 | 藤本 宗平 |
院長 | 沼 義則 |
所在地 | 〒708-0332 岡山県苫田郡鏡野町吉原3112 |
電話番号 | 0868-54-0312 |
メールアドレス | yoshino-hp@kyouaikai.or.jp |
創立 | 1912年(明治45年)「藤本醫院」開設 1951年(昭和26年)「藤本醫院」から「芳野病院」と改称 |
診療科目 | 内科/外科/整形外科/神経内科/胃腸内科/リハビリテーション科/小児外科/放射線科/循環器内科 *禁煙外来・もの忘れ外来 |
認可病床数 | 110床(一般病床:41床、地域包括ケア病床:11床、療養病床:58床) |
施設認定・施設基準 | 〔基本診療料〕
急性期一般入院料4
地域包括ケア入院医療管理料1(看護職員配置加算、看護補助者配置加算、看護補助体制充実加算)
療養病棟入院料1(在宅復帰機能強化加算)、療養病棟療養環境加算1、 診療録管理体制加算1
20対1医師事務作業補助体制加算1、25対1急性期看護補助体制加算(看護補助者5割以上)夜間100対1急性期看護補助体制加算、夜間看護体制加算、看護補助体制充実加算 医療安全対策加算2(医療安全対策地域連携加算2)
感染対策向上加算2、入退院支援加算1、入院時支援加算、地域連携診療計画加算、総合機能評価加算
栄養サポートチーム加算、データ提出加算1、認知症ケア加算3、後発医薬品使用体制加算1、患者サポート体制充実加算、二次性骨折予防継続管理料1、2、3、せん妄ハイリスク患者ケア加算 〔特掲診療料〕 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)、 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)、 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ) がん性疼痛緩和指導管理料、がん治療連携指導料、 在宅療養支援病院、在宅時医学総合管理料及び施設入居時医学総合管理料、ニコチン依存症管理料、CT撮影及びMRI撮影、検体検査管理加算(Ⅱ)、胃瘻造設術、胃瘻造設時嚥下機能評価加算 入院時食事療養(1)、入院時生活療養(1) |
併設施設 | 重症心身障害児(者)通園事業 デイケアセンター ビィ―ハウス |